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拝啓、本が売れません (ワニの本)

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――「売れる本」は作れる!!――

「松本清張賞」「小学館文庫小説賞」をダブル受賞してデビューした新人作家が見た「出版不況」の現実。それは厳しくも、決して暗闇の中にあるものではなかった――。

「売れる本」はどうやったら作れるのか――小説を書く作家自身が、本が読者の手元に届までを支える編集者やデザイナー、実際に売る書店員、本を売り伸ばす施策を考えるWEBコンサルタントらに取材して見えた答えは?

単行本「風に恋う」発売を前に、刊行された本書は、出版社の壁を越えて、発売前の新作を先取り公開。「売れる本」のために、考え、動き、でた結果とは。

実際に『風に恋う』をヒット作として成功させた著者が、発売から二年半経った現在についてまでを書き上げた異例のノンフィクション。

※この電子書籍は2020年7月刊行の文春文庫を底本としています。
 2018年3月にKKベストセラーズから刊行された単行本とは、一部内容が異なります。予めご了承くださいませ。

240 pages, Kindle Edition

Published March 20, 2018

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Mio Nukaga

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Profile Image for Erika.
2,840 reviews90 followers
June 15, 2020
てっきり作家デビューに奮闘する人が主人公のフィクションかと思ったら、作者額賀澪が本にまつわる色々な仕事をしている人にインタビューしながら、「売れる本とは?」を問うノンフィクションだった。

私は本に関する本が好きだ。
フィクションだと、古書とそのトリビアが散りばめられたビブリア古書堂の事件手帖 〜栞子さんと奇妙な客人たち〜シリーズとか(安っぽい表紙の絵は嫌い。阿ってる感じが嫌。)、実際に書店員として働いていた著者の体験が元に描かれる駅ビルの本屋で巻き起こる小さなミステリーを解く配達あかずきん: 1 (成風堂書店事件メモ)シリーズとか(これもちょっと残念な表紙だなと思う)、そして図書館が武装するという謎な設定の図書館戦争シリーズとか(これは悪い意味でとてもラノベ。キャラが立ってるけど薄っぺらい…貶しすぎかな)、
ノンフィクションだと、本を売る人間の立場から書かれた本の逆襲: 10 (アイデアインク)これからの本屋読本(下北沢B&Bは好きだけど、この人の書く本は「意識高い系」匂いがしてちょっと苦手)、「古典作品」の正しい読み方を学校で習った人にはおすすめの裏・読書(これも、読者層に気をつけないといけない系)、世界各国の本屋を巡るエッセイBookshops: A Reader's History(ただし、この本の焦点は、本屋が地域に与えた影響や、歴史について)…
等々、ここ1年でかなり読み漁った。
けれど、この本は上記のどの本とも一線を画す、「作家絡みた出版業界」の本だったので、目新しいことがたくさんであっという間に読めてしまった。
もちろん、文章を書くのが仕事の人が書いた本だから読みやすい、という側面もあるだろうけれど、内容の進め方も、「編集者と作家の関係(Psycho-Passの監視官と執行官の関係に似てる・笑)」、「敏腕編集者と語る、ラノベの定義(ラノベ感:キャラクターの強さ、苦労やピンチを乗り越えて勝利を掴むというカタルシスの有無。行き先表示みたいなもの)」、「書店員から見た売れる本とは(そしてベストセラーで他の本も巻き込む)」、「出版業界とは関係ないWebから見た、本の売り方(ブログで作家の存在感を出す。それとgoogle検索とSearch Engine Optimization(SEO)について)」、「映像化する、とは(メディアミックスで本以外も売れる)」、「斬新なブックカバーについて(型にはまらないスタイルが型になった時にどうするか)」等々、スムーズに変遷する。
あとは作者が1990年生まれで、私と同世代なのも、読みやすく感じた理由かも。
Amazonのレビューには「ゆとりアピールがとにかく鬱陶しい」と書いている人もいるけれど、ゆとりゆとり言われ続けた私達には、このくらい全然!…まぁ、確かに超連呼してはいたけれど。(それと「!」も多かったな。)
Amazonのレビューには「作家がマーケティングと出会う本」と説明しているのもあったな。そうか。マーケティングか。
(キツイレビュー:https://www.amazon.co.jp/gp/customer-...

私はこの作家の作品は猫と狸と恋する歌舞伎町獣に道は選べないしか読んだことがないので、てっきり「ちょっと中途半端にラノベになりきれてないラノベ」を書く人なのかと思ってたけれど、むしろ上記2作がどういう背景で生まれたのか、この本を読んで分かって、非常に面白かったのと、ぜひ「屋上のウィンドノーツ」「ウズタマ」読もうと思った。
(そして2作品を見返して今気づいたが、新潮社nexだ!よかったね作者、本の中で新潮社にシャウトアウトしといてよかったねw)
これからは、本屋で本を見る時新たな視点で見られて、ますます本屋にいる時間が長くなりそうだ。

ちなみに、ここでのインタビューを元に作者が考えた「売れる方法」を実行し、巻末にこの本の出版社とは違う出版社から出す本の1章を丸々載せている。
その動機が「誰かのアドバイスを作品に反映するときは、そのアドバイスをくれた人の予想を超えるもので返すべき」というがいい。
だが、私は読んでない。物語の世界に入るときは、ちゃんと手の中に終わりがある状態で読みたいので…

それと、この本は来月文庫版で出版されるらしい。
私は文庫版の表紙の方が好きだ。「本」らしくて。
(最近流行りの、イラスト表紙はあまり好きではない。ラノベやアニメに迎合しすぎてる感じが嫌…でも、それは、「本当の本の世界はあんな安っぽいものとは違うんだもん」という、私の独りよがりだ。近づきがたい雰囲気を持ったままでは、いくら中身がよくても売れず、売れなければ、作られないし本の関係者は生活できない。だから、万人にアピールする、近寄りやすい・手に取りやすい、敷居の低い感じの表紙デザインも大事なんだろう。でも……素敵な本でも、私は表紙がアニメっぽいと絶対買わない。)

星3つなのは、素敵だけどそこまで好きじゃない表紙なのと(insta worthyじゃない…)、とても短く軽く読みやすいけれど、ちょっと物足りないので。星3.5つ。

ちなみに作者ブログ曰く表紙はこれ(https://nukaga-mio.work/haikei200605):

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